貯蔵環境
沖縄の亜熱帯気候で熟成(一般的には樽の木材が乾燥しない70〜80%が良いとされており、沖縄の平均気温22℃・平均湿度77%はウイスキーの貯蔵環境には最適な環境)
熟成の特徴
沖縄の亜熱帯気候で貯蔵することで、エンジェルズシェアが年間10%と高いが、その分樽成分の抽出が早く、短期熟成で濃厚な酒質を造ることができる。
商品名「琉歌」の由来
沖縄の伝統芸能「琉歌」より引用。琉歌(りゅうか)とは、沖縄の伝統的な歌謡で、その土地の方言で歌われる詩歌です。琉歌は三線の伴奏に合わせて、歌い継がれてきました。琉歌を酒、三線を造り手になぞらえ、後世に語り継がれるような良酒を造りたいという思いでこの名前にしました。
INTERVIEW
ブレンダー新里尚也
開発者の想い
2023年に第一号がローンチされた「シングルモルトウイスキー琉歌」。その開発者であり、2026年11月6日に新発売される「琉歌JAPANESE 2026 ENDLESS SUMMER」のブレンダーである新里尚也に、開発にあたり「何を目指し、その実現のために、どんな工夫と想いをこめたか?」を聞いた。
「琉歌ENDLESS SUMMER」の開発にあたり、どんなテーマ(味・香り)を目指しましたか?
新里:今回で4回目のリリースとなる3年熟成ですが、琉歌シリーズの基本テーマである「分かりやすさとインパクト」を踏襲しています。ウイスキーに馴染みがない方からファンの方まで広く魅力を伝えるため、色合い・香り・味わいのいずれにおいても濃厚で分かりやすい香味を目指しました。
「琉歌ENDLESS SUMMER」の樽を紹介してください。また、今回のヴァッティングでこだわったことは?
新里:使用している樽は、アメリカンホワイトオーク材のリフィルオロロソシェリー樽と、フィニッシュ(追熟)で使ったリフィルのスパニッシュオーク樽の2種類のみで、非常にシンプルな構成です。「素直に美味しい良質なシェリーカスクウイスキー」であることを大前提としつつ、琉歌としての個性を残す酒質を目指しました。スパニッシュオークで追熟をかけた原酒だけだと樽感が強くウッディな印象が勝っていたため、追熟していないリフィルシェリー樽をヴァッティングしています。これにより原酒由来の香味を補い、全体のバランスを調整しました。
「琉歌ENDLESS SUMMER」のアロマ・香りにはどんな特徴ありますか?
新里:アロマは、黒糖やシュガーパウダーをかけたパウンドケーキを思わせる洋菓子のような甘い香りから始まり、焼きリンゴのようなフルーツ香、そしてシナモン、クローブ、スターアニス、ミントといったスパイシーなニュアンスへと続いていきます。今回特に面白かったのは、味わいに「塩気」が現れた点です。シロップのような強い甘みの後にほんのりと塩味を感じ、フィニッシュにはダークチョコレートやコーヒーのようなほろ苦さが残るという、非常にウイスキーらしい多層的な味わいに仕上がったと感じています。
おすすめの飲み方は?
新里:まずはストレートでそのまま味わっていただきたいです。「琉歌」はアルコール度数が58度と高いため、少しずつ加水していくことで香りの開き方や表情が大きく変化します。ぜひ時間をかけて、グラスの中の変化をゆっくり楽しんでいただければ幸いです。
ブレンダー/新里尚也
〔略歴〕沖縄県生まれ。2020年ウイスキー事業立ち上げとともにブレンドを担当。